直木賞作家・朱川湊人、初の児童書作品! 昭和~現代、時空を超えて繋がる絆の物語『時間色のリリィ』発売!

株式会社偕成社は、 『時間色(じかんいろ)のリリィ』(朱川湊人 作/川野 絵)を2021年5月26日に刊行。

会社員を経て2002年に『フクロウ男』でデビューした小説家、 朱川湊人。 同作でオール讀物推理小説新人賞を受賞したほか、2003年には『白い部屋で月の歌を』で日本ホラー小説大賞短編賞、 2005年には『花まんま』で直木賞を受賞。 そんな朱川の作風は「ノスタルジック・ホラー」と呼ばれている。 一方、 朱川には「特撮・アニメ好き」の一面も。「ウルトラマンメビウス」の脚本を手がけるなど、 幅広く活躍されている。

今回初めて手がけた児童書『時間色のリリィ』は、 偕成社のウェブマガジン「Kaisei webで連載した同名の作品を書籍化したもの。今作にも、 自らを「オタク」だという、 朱川の趣向がつまっている。

物語を構成する3つの要素

・日常生活の中で起こる、 ふしぎな出来事(ファンタジー要素)

物語の舞台は、 現代のとある町。 主人公の小学5年生・ロミは、 平凡な女の子。 対して、 ロミが出会う少女・リリィは、 60年代の少女アニメを思わせるような服装にウィッグのような明るい髪と、 奇抜な見た目。 さらに自分を「大魔法使い」だと言いはり、 その破天荒な行動に、 ロミは振り回されていく。 「日常に、 ある日突然おかしなことが起こる」 という、 ファンタジーの要素が主軸になっている。

・「マンガ」と「現実」の交わり(二次元と三次元の行き来)

物語が進むと、 リリィは とあるマンガから出てきたキャラクター では?という疑惑が生まれ、 さらに現実世界の人がマンガになってしまうなど、 「二次元」と「三次元」が交差していく。

・時空を超えて繋がる絆(タイムマシン要素)

リリィの正体は、 どうやら時空をこえた存在らしいということも判明。 でも、 いったいどんな世界からやってきたのだろうか。物語は、 「マンガ」を介して、 昭和・平成・令和と時代をまたいで 展開していく。破天荒なリリィに導かれるように、 ページをめくる手が止まらない、 ノンストップ読み物。

*現在Kaisei webでは、 1話・2話を公開中

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