どう使っている?日本語学習サイト「つながるひろがる にほんごでのくらし」利用者インタビュー

暮らしに便利な日本語が学べる「つなひろ」

レストランで聞かれた日本語がわからなくて、ほしい料理が出てこなかった。道を尋ねても、言われた単語がわからなかった。日本で生活をしていてそんな経験をしたことはありませんか?

大型デパートや公共交通機関では英語表記も増えてきていますが、日本人とやりとりする場合は、日本語がわからないと難しいもの。

文化庁では、日本で生活する外国人向けに、日本語学習サイト「つながるひろがる にほんごでのくらし」(つなひろ)を運営しています。

日本の暮らしで欠かせない日本語のフレーズを動画とスクリプトで解説しているので、日本に住んでいる人やこれから住むことを考えている人にぴったりです。

また、さまざまな言語に対応していることも魅力。2021年3月末までに10言語、今後は14言語まで対応する予定です。詳細はこちらの記事をご覧ください。

つなひろウェブサイトはこちら

利用者に聞いた!つなひろのメリット

「レストランでの会話がスムーズになった」

2012年に来日した、中国出身の何 仕雯(か しぶん)さん。2020年の秋から公益財団法人北九州国際交流協会(福岡県北九州市)の日本語教室でつなひろを使っています。

「レストランに行ったとき、店員さんとの会話がわかるようになりました。今までは雰囲気で予測していましたが、すべてを正確に理解できていたわけではありません。でも、つなひろで勉強してからは文章としてわかるようになり、答えられるようにもなったんです」

「きれいで、わかりやすい。来日当時にほしかった!」

「つなひろを初めて見たときは、デザインがきれいで、わかりやすくて、とても驚きました!」そう話すのは、アルゼンチン出身の岸本・サンドラ・アリシアさん。現在は、国際交流NGO Vivaおかざき!!(愛知県岡崎市)を運営。外国人住民と日本人住民に対して交流支援活動を行っています。

日本在住は21年目ですが、来日から5年間は日本語が話せなかったそう。日本語を学ぶモチベーションとなったのは、当時、歌手だった安室奈美恵さんのファンになったこと。彼女の話や歌の内容が知りたくて、辞書やテレビ、音楽から日本語を学んだそうです。

「日本語教室にも通いましたが、家の近くにはなく、電車で1時間半ほどかけて通っていました。仕事をしながら休日に通うのは大変ですし、友達と会う時間が少なくなってしまいます。来日当時につなひろがあれば、もっとスムーズに勉強できたはずです!」

どう使っている?つなひろのポイント

2人はどのようにつなひろを利用しているのでしょうか。

何さん「日本語教室で、まず動画を見ます。そのあと先生から動画にまつわる質問をしてもらい、それに答えながら理解を深めます。家に帰って、コピーしてもらったスクリプトを見ながら音読をして、話す練習をしています」

岸本さん「親戚や友人に日本語について聞かれたとき、つなひろを紹介して教えています。動画があるので話すときの日本人の動作や表情がわかり、とても便利です。南米の人は話すときに身体を大きく使いますが、日本人は必ずしもそうではありません。こうした文化の違いを知っておくと、役に立ちます」

つなひろを使って楽しく日本語を学ぼう

何さんの夫も日本語を勉強しており、勉強方法は夫婦それぞれだそう。しかし「今後はつなひろを使って、一緒に勉強したい」と話してくれました。つなひろのページには動画のスクリプトがあるので、2人で会話の練習ができますね。

1人でも、複数人でも、つなひろを使って楽しく日本語を学びましょう!

つなひろウェブサイトはこちら

In cooperation with 何 仕雯、岸本・サンドラ・アリシア
Sponsored by 文化庁

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