【ラグビー】日本代表の再始動初戦は特別編成のサンウルブズ

ジェイミー・ジョセフHC

ラグビー日本代表の再始動初戦の相手が、スーパーラグビー(SR)に日本チームとして参戦していたサンウルブズに決まった。日本ラグビー協会が6日に発表した。

日本代表が待ちに待った試合を行う。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年の試合は全て中止となり、代表戦は2019年W杯日本大会準々決勝南アフリカ戦以来だ。対するサンウルブズはSRからの除外で昨年に解散していたが、6月12日にエコパスタジアムで日本代表と対戦するために特別編成されることになった。

両指揮官は日本協会を通じてコメントを発表。日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=51)は「代表活動再開後初めてとなる試合をW杯の開催地だった静岡で日本ラグビーに多大な貢献をしてきたサンウルブズと戦えることをとてもうれしく思っています」。サンウルブズを率いる大久保直弥HC(45)は「本試合のためのみに再編成されるサンウルブズとなりますが、国内最強のメンバーを集めてチームをつくり、熱い気持ちで日本代表を迎え撃ちます」と意気込んだ。

コロナ禍で海外チームを呼ぶのは難しい状況だけに、対戦相手探しに苦慮した結果だろうが、何らかの形で再結成を模索し、一日限りの復活を果たすサンウルブズは、現状ではベストに近い相手だろう。そして6月26日にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦(スコットランド・エディンバラ)を控えており、勝って弾みをつけたいところ。

ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドを代表する選手を集めて4年に1度結成される。2023年W杯フランス大会を見据えて、ドリームチーム相手にどこまでやれるかも再始動の重要なテーマになりそうだ。

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