【欧州リーグ準決勝】ビリャレアルが初の決勝進出 久保建と因縁の指揮官はタイトルに王手

ビリャレアルを決勝に導いたエメリ監督(ロイター)

【英国・ロンドン6日(日本時間8日)発】欧州リーグ(EL)準決勝第2戦が行われ、ビリャレアル(スペイン)は敵地でアーセナル(イングランド)と0―0で引き分け、2戦合計2―1として初の決勝進出を果たした。

第1戦でアウェーゴールを奪われているビリャレアルは1点も与えられない状況とあって、緊張感が漂う立ち上がり。守備一辺倒にならず、序盤から攻め立てた。だが6分のMFサムエル・チュクウェゼ(21)のシュートはGKの阻まれ、その後のFKのチャンスもモノにできず。逆に26分にはアーセナルのエースFWピエールエメリク・オバメヤン(31)にポスト直撃のシュートを打たれ、肝を冷やした。

後半は一進一退の攻防となったが、33分に再びオバメヤンのヘディングシュートがポストを叩き、ビリャレアルGKヘロニモ・ルッリ(28)が懸命にかき出して得点を阻止。その後も守り切ってタイムアップの笛を聞いた。

昨季までアーセナルで指揮を執っていたウナイ・エメリ監督(49)は古巣撃破で初の欧州タイトル獲得に王手。ビリャレアルに招聘された今季はMF久保建英(19)の起用を巡って批判の矢面に立たされる時期もあった。それでも信念を貫き、久保がヘタフェに移籍した後も結果を残した。

欧州CL決勝はマンチェスター・シティーとチェルシーの顔合わせとなり、EL決勝にもマンチェスター・ユナイテッドが駒を進めた。その中でビリャレアルは「スペイン勢の星」としてイングランド勢のタイトル独占を阻止したいところだ。

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