宣言延長へ… 「先行き不透明」酒類提供禁止の飲食店から悲鳴

菅首相は東京を含む4都府県の緊急事態宣言の延長について、5月7日に専門家の意見を聞いて決めることを明かしました。緊急事態宣言の延長に向けた動きが活発化する中、休業や時短営業を続ける飲食店は延長をどう感じているのでしょうか。東京・渋谷区の飲食店に話を聞きました。

渋谷センター街で20年以上前から営業しているイタリアンレストラン「ヴェントゥーノ・トーキョー」では入店前の検温や消毒を行い、客席にはパーテーションを置いて感染対策をしています。緊急事態宣言を受けて店は終日酒類の提供は休止し、営業はランチのみとして午後4時で店を閉めている影響から、客足は遠のいてしまっているといいます。副店長の宮沢謙二さんは「お酒が売れない分だけ、さらに売り上げの悪化が顕著に出ている。このままだと協力金がいつ出るかも分からないのでどこまで続けられるのかは先行きが不透明な部分が多い」と話します。店の売り上げは例年と比べるとおよそ8割減が1年間続き、アルバイト雇用を全てやめるなど、現在も苦しい状況が続いています。

ゴールデンウイーク中もランチ営業は続けていましたが売り上げは大きなものとはならず、経営は厳しいままです。飲食店が安心して営業できるのは一体いつになるのでしょうか。一日も早い感染の収束と手厚い補償が求められます。

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