LiSAに”鬼滅特需”第2波!新曲MVに世界中で絶賛の嵐

LiSA

歌手LiSA(33)に“鬼滅特需”の“第2波”だ。日本で歴代興行収入1位を記録したアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(米国4月23日公開)が6日までに全米1位を獲得した。日本の映画が1位となるのは1999年の「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」以来22年ぶりの快挙。日本に続き、米国でも大ヒットしたことで、またもLiSAは相乗効果の恩恵にあずかりそうだ――。

米映画興収情報サイト「Box Office Mojo」によると、先月30日から2日の興行収入は640万ドル(約7億円)で全米トップになったという。

「米国でも新型コロナの影響で劇場数、座席数を絞り込んでいますが、オープニング2日間で2位と好発進。公開から勢いがあり、首位獲得は時間の問題でした。観客からも好評のようですね」(映画関係者)

同映画は米国だけではなく、中南米でも公開されたほか、すでに香港やマカオ、韓国などのアジア、さらに豪州、ニュージーランド、仏、フィンランド、南アフリカなど世界中で公開されている。各国の反応もすこぶる良好だが、それにしてもなぜここまでの勢いが出たのか。

同関係者が続ける。

「3つ挙げられます。1つは先に公開していた国で、評判がよかったことがネットなどの口コミで広がっていたこと。2つ目は先月25日に行われた米アカデミー賞です。『鬼滅』は結果的にノミネートされませんでしたが、どうなるか現地でも話題になっていた。開催日と公開日と近かったので観客増につながりました」

そして最後はNetflixの影響だ。劇場版が公開される前にアニメ「Demon Slayer」(海外版タイトル)としてすでに配信されており、潜在的な市場が出来上がっていたという。

「海外の人にとって、いきなり劇場版を見ても理解するのは難しい。でも、すんなり入っていけたのは、アニメをNetflixで見ていたからです」(同)

そんなワールドワイドな人気が高まる鬼滅だが、同時に“ウハウハ”なのがLiSAだ。

音楽関係者の話。

「国内では、鬼滅人気に伴って主題歌を歌うLiSAの人気も高まってきましたが、今回もその現象が見られます。全米公開直前の4月20日に解禁された新曲『Another Great Day!!』のミュージックビデオが、ユーチューブ動画再生回数120万回を突破したのです。コメント欄には英語圏はもとより、スペイン語圏など海外ユーザーから『LiSAはなんてすばらしい歌声なんだ!』『マスターピース(傑作)!』と絶賛の嵐。もちろん、解禁日は全米公開を狙っていたはずで、相乗効果が見事にハマった格好です」

同曲は、永野芽郁主演、バカリズム脚本の映画「地獄の花園」(21日公開)の主題歌。ハードロックなサウンドとLiSAのパワフルな歌声が印象的なナンバーに仕上がっている。B'Zの松本孝弘が作曲して話題になったが、こんなエピソードがあるという。

「この曲はかなりキーが高めですよね。実は、昨年、松本さんがオファーされた時、『LiSAのノドはもっともっといけるだろう』と、限界を超えた高さに設定したそうです(笑い)。実際にLiSAはそれを歌いこなしているわけだからすごい。これが同曲の迫力を演出しており、海外ウケするアシストになっている」(同)

国内でも歴代興収1位となった「鬼滅」は、さらに記録を更新し続け、4月25日までに興収397億8000万円と、400億円をうかがう展開。今年ソロデビュー10周年を迎えたLiSAは、ミニアルバム「LADYBUG」の発売も19日に迫っており、メモリアルイヤーもエンジン全開だ。

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