【レスリング・東京五輪世界最終予選】永田裕志の愛弟子は初戦敗退「もうちょっと俺が付いていてあげられたら…」

東京五輪出場枠獲得を逃した山口剛(左)。右は永田裕志

ミスターが愛弟子の奮闘をねぎらった。レスリングの東京五輪世界最終予選初日(6日、ブルガリア・ソフィア)、男子フリー86キロ級で、山口剛(32=新日本プロレス)は初戦でポーランド選手に敗退。東京五輪出場枠獲得を逃した。新日本のレスリング部門を率いるミスターこと永田裕志(53)は、12日(日本時間13日)の「AEW DYNAMITE」参戦のため滞在中のロサンゼルスで結果を知った。「もっと俺が付いていてあげられたら…。俺が見られなかった世界を見させてあげたかった」と無念。自身もあと一歩及ばなかった夢舞台に送り出せなかった心境を言葉少なに語った。

一方で、山口本人から試合後に伝えられた「残念ですが、自分らしく戦いました」との言葉に納得の表情。IWGP・USヘビー級王者のジョン・モクスリー(35)への挑戦を控え、絶好調の53歳は「9年間、山口と一緒にやってこれたおかげで、俺自身も自分の鍛え方を見直し、強くなれた。山口がいたから、ここまでできていると思っているよ」としみじみ。ともに高みを目指した愛弟子に〝感謝〟の気持ちを表した。

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