アルガルベ・サーキットのメディアセンターの下の階にある食堂へ行ったら、ルーチョ・カブートに出会った。カブートは元F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリのマネージャーなのだが、「どうして、ここへ?」と尋ねると、「ヤルノの息子がレースに出るんだ」とカブート。そしてこう続けた。「詳しくは、後ろのテーブルにいるヤルノに聞いて」
カブート曰く、「才能はヤルノよりも上」というエンツォくんに将来の夢を聞くと「プロフェッショナルのレーシングドライバーとして、長くこの世界で戦っていきたい」と。軽はずみに「F1」を口にしないのは、父親がF1で味わった大変さを知っているからなのかどうかはわからないが、すでにカブートがマネージャーになっていることを考えると、ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない。