ヨーロッパ主要リーグもシーズン終盤に差し掛かり優勝候補が明瞭化する中、熾烈なタイトルレースを繰り広げているのがラ・リーガだ。今週末には四つ巴の直接対決があり、各チームの近況を確認したい。
メッシのドブレーテでバルセロナが逆転勝利 ヘタフェ久保は古巣ビジャレアルに惜敗
1位:アトレティコ・マドリード(34試合、勝ち点76)
アトレティコはテーブルのトップにいて、今節バルセロナ戦が重要なポイントとなるだろう。カンプ・ノウで勝てば心理的にも強力なものになるだろうし、負ければバルサのラ・リーガ優勝が予想される。2013-14シーズンの最終節でもカンプ・ノウでバルサと対戦しアトレティコがトロフィーを掲げたが、当時のような安定感は、今のディエゴ・シメオネ監督のチームにはない。
2位:レアル・マドリード(34試合、勝ち点74)
数ヶ月前にはタイトルレース脱落と言われていたレアルは、ジネディーヌ・ジダン監督の下復活を果たした。UEFAチャンピオンズリーグ敗退に終わったものの、重要な試合で結果を残す勝負強さは健在。アトレティコvsバルサの翌日にセビージャ戦を控えており、結果次第で首位に立つ可能性も。この後もタフな日程が待っているが、中位に位置するクラブとの対戦が多いため、モチベーションで上回れるだろう。
3位:バルセロナ(34試合、勝ち点34)
バルサにとってラ・リーガ優勝の有無は、ロナウド・クーマン監督とリオネル・メッシの去就に大きく影響を与えるだろう。特にクーマンは国内2冠となれば残留が濃厚となり、メッシの最高潮の状態を取り戻せたことは大成功と言える。アトレティコとの決戦はDF面で高いクオリティが求められ、ロースコアゲームとなるだろう。
4位:セビージャ(34試合、勝ち点70)
シーズン終盤までビッグ3のすぐ後ろにつき、優勝の可能性を残しているのがセビージャだ。ただ条件は厳しく、週末のレアル戦を制し残り3試合も勝利を収め、他のチームの勝ち点取りこぼしを期待しなければならない。前節アスレティック・ビルバオ戦敗北が大きな痛手となり、サポーターは夢の終わりに気付いているかも知れない。