【新型コロナ】まん延防止、藤沢など8市町追加決定 神奈川の自治体半数に拡大

対策本部会議に出席する黒岩知事=7日午後、県庁

 神奈川県は7日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、「まん延防止等重点措置」が11日までから5月末までに延長されたことを受け、新たに藤沢や横須賀、葉山など8市町を対象区域に追加することを決めた。既に適用されている9市を含め、飲食店などには午後8時までの時短営業のほか、酒類提供の終日停止を要請する。

 12日から追加される区域は横須賀、逗子、三浦、藤沢、茅ケ崎、伊勢原の6市と、葉山、寒川の2町。県は人口10万人当たりの新規感染者数が比較的多いことなどから横須賀、藤沢、茅ケ崎、伊勢原の4市を対象と判断した。その上で対象区域に囲まれ、生活圏も重なる逗子、三浦、葉山、寒川の4市町も対象とした。

 既に適用されている横浜、川崎、相模原、鎌倉、厚木、大和、海老名、座間、綾瀬市に8市町が加わることで、対象区域は県内33市町村のうち17市町に拡大。各市町村の人口ベース(昨年9月現在)では県内の約90.7%を占める。

 対象区域では、飲食店などに対し午前5時から午後8時までの営業時間短縮に加え、酒類提供の終日停止やカラオケ設備の利用自粛を要請。客による酒類持ち込みも認めないよう求める。対象区域以外でも、酒類提供の本数や時間の制限を働き掛ける。

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