潜伏キリシタン関連遺産 長崎県「巡礼の道」コース公開 

 長崎県は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産を歩いて巡る「巡礼の道」のコースマップを、県世界遺産課のホームページで公開した。
 県世界遺産課によると、巡礼の道は、県内14市町と熊本県2市町の自然歩道や公道などで構成。平戸市崎方町の平戸港交流広場から長崎市南山手町の大浦天主堂まで約465キロのコースを、計35区間に分けて設定した。始点や終点が公共交通機関と接続する区間もあるため、巡礼路の順番にこだわらずどこからでも歩くことができる。
 今回公開したコースマップは全体図のほか、35区間のうち6区間のみで、残りは順次公開する。また、構成資産や自然景観など巡礼路の魅力を掲載したパンフレットの作製、コース中の道標の整備なども今後進めるという。
 担当者は「世界文化遺産だけでなく自然景観も楽しめる。交通安全に注意しながら歩いてほしい」と話した。

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