相模原・北清掃工場の改良工事完了 発電能力向上で売電収入増 二酸化炭素も削減

改良工事が完了した北清掃工場のクレーン=相模原市緑区下九沢

 相模原市が進めていたごみ焼却施設「北清掃工場」(同市緑区下九沢)の改良工事が完了した。

 稼働開始は1991年で、設備や機器の老朽化が進行。市が2017年9月から約69億円を投じて改良工事を行っていた。市は改良によって36年度までの稼働を見込む。予定通りなら45年間稼働することになり、国内の大型ごみ焼却施設としてはトップクラスの稼働年数になるという。

 改良では、焼却炉やクレーン、蒸気タービン発電機、中央制御機能などの基幹設備を更新。今年3月に完了した。

 改良前に比べ発電電力が5%増加し、売電収入も改良前の約4300万円(17年度)から、発電関係の改良が完了した19年度には約7600万円になった。二酸化炭素の排出量も改良前に比べて23%削減された。

 市環境経済局は「改良で施設の長寿命化や環境対策の向上を果たすことができた。ごみの分別や減量化でさらに効果を高めることができるので、市民のご協力をお願いしたい」としている。

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