女子ゴルフの国内メジャー「日本女子オープン」2日目(2日、福岡・ザ・クラシックGC=パー72)、24位から出た山下美夢有(19)が70で回り、通算2アンダーの9位に浮上した。首位は小祝さくら(22=ニトリ)で通算9アンダー。
山下は笹生優花(19=ICTSI)らと同じく、昨年11月のプロテストに高校3年生で合格した最年少世代。6月のデビュー戦で予選落ちしたのをきっかけに増量に取り組み、体重約4キロ、飛距離約20ヤードのアップに成功した。「試合中はお昼もあんまり食べられないんで、その分、体重も減ってしまって、今は53キロぐらいです」
身長150センチと小柄なだけにスケールは違うものの、ツアー中断中に9キロ増量したブライソン・デシャンボー(27=米国)と同じパターン。相手は「全米オープン」を制した大物とあって「すごいことをやってるわけじゃないんで、並べられるとプレッシャーになります」と苦笑いだったが、山下にもナショナルオープン制覇のチャンスがあるのは間違いない。
プロ選手の大会最年少優勝記録は2005年の宮里藍で20歳105日。最終日の時点で19歳63日の山下には記録更新の可能性もある。デシャンボーの成功に山下が続けば、増量がゴルフ界でブームになるかもしれない。