レッズの左腕・マイリーがノーヒッター達成 復帰戦の秋山翔吾は3打数無安打

今季メジャー初出場のレッズ・秋山は3打数無安打だった(ロイター=USA TODAY)

レッズの左腕、ウェイド・マイリー投手(34)が7日(日本時間8日)、敵地クリーブランドでのインディアンス戦に先発し、ノーヒッターを達成した。

今季、大リーグでノーヒッターを達成したのはオリオールズのジョン・ミーンズ投手(28)以来で早くも4人目。レッズは3―0でインディアンスを下し、マイリーは今季4勝目(2敗)をマークした。

雨天のためプレーボールとなったのは、予定より1時間24分遅れの午後8時34分。マイリーは初回からテンポのいい投球を続け、5回までパーフェクト。0―0で迎えた6回に失策と四球で二死一、二塁のピンチを迎えるも、ルプローを左直に打ち取り、無失点で切り抜けた。

マイリーは試合後、ベンチでチームメイトとの会話が途切れたタイミングについて「6回、みんなが離れたんだ。それはイヤだよ、ピッチング以外の何かについて話していたかった。でも、楽しいものだね。それも(記録に向けての)一部だったということ」と振り返る。

ベンチの雰囲気も硬くなっていった7回、8回もテンポのいい投球でゴロアウトの山を築き、依然としてノーヒッターを続けるマイリー。レッズ打線は9回、連打と敵失などでようやく3点を先制。マイリーはその裏、代打リベラを2球で右直、ヘルナンデスを3球で見逃し三振、そしてルプローには3球目のチェンジアップで遊ゴロに打ち取り、自身初のノーヒッターを達成した。

9回を無安打無失点、与四球1、奪三振8、球数114、ゴロアウトは15を数えた。試合後、マイリーは「7回は疲れが出ていたが、アグレッシブに攻めた。守備に助けられ、(捕手の)タッカー(バーンハート)は素晴らしいリードをしてくれて、いいペースで投げることが出来た」と振り返った。

この試合には、キャンプ中に左ハムストリングを痛め、開幕から負傷者リストに入っていた秋山翔吾外野手(33)が「9番・左翼」でスタメン出場していた。秋山にとっても、忘れられない〝開幕戦〟となったに違いない。

秋山は一野選、三ゴロ、遊ゴロと3打数無安打に終わったが、偉業達成の瞬間、マウンドまでダッシュで駆け付け、歓喜の輪に加わった。秋山の守備機会は1だった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社