広島が8日の中日戦(バンテリンドーム)に4―3で勝利を収め、連敗を「6」でストップ。中日と入れ替わって4位に浮上した。
チームの危機を救ったのはルーキーの栗林良吏投手(24)だった。1点リードの8回に3番手・塹江が一死満塁のピンチを作ると、佐々岡監督は守護神・栗林をマウンドへ。絶体絶命の場面で栗林は代打・井領に対して4球連続フォークで投ゴロ併殺に仕留めガッツポーズ。「フォークを続けて投げましたけど、外野フライもダメですし、内野ゴロか三振も選択肢にあったフォークをチョイスしたので、いいチョイスだったと思います」とクレバーな投球でピンチをしのいだ。
プロ入り初のイニングまたぎとなった9回には無死一、二塁のピンチを迎えたが滝野、ビシエドを連続三振。高橋周も二ゴロに仕留め、15試合連続無失点で9セーブ目をゲット。チームに4月27日のDeNA戦以来の白星をもたらした。
「栗林もああいうところでしっかり抑えてくれる。本当によく投げてくれたな」。佐々岡監督も絶賛するルーキー守護神はチームに欠かせない存在となっている。