おしゃれなキャンパーから絶大な支持を得て、昨今インスタグラムなどのSNSで人気沸騰中のKirkham's(カーカムス)の『スプリングバーテント』。なぜ多くのキャンパーを魅了しているのでしょうか?今回は、比較的入手しやすい「ハイライン」シリーズの6人用モデルを徹底レビューしていきます!
Kirkham's(カーカムス)はアメリカ発の老舗アウトドアメーカー
Kirkham's(カーカムス)は、1960年頃にアメリカのユタ州ソルトレイクシティで創業されたアウトドア専門店です。
「簡単に設営出来る便利で頑丈なテントがほしい」というユーザーの要望により、特徴的なスプリングバーの構造のテントフレームを開発。
ダックキャンバスコットン製の『スプリングバーテント』の発売により、世界中から指示されるブランドへと成長しました。
Kirkham's(カーカムス)の『スプリングバーテント』は大きく分けて2種類ある
Kirkham's(カーカムス)の『スプリングバーテント』は、製造過程の違いにより、2種類に分けることができます。
ひとつは、アメリカで製造されたもの。
もうひとつは海外で製造された「ハイライン」シリーズのものです。
「ハイライン」シリーズ以外のモデルは、生地や部品、すべての製造工程がアメリカ国内で作られています。
アメリカ製のものは、生地にSunforgerという「ドライフィニッシュのシリコントリートメント」が施されており、高い耐水性、通気性が両立されています。
縫製も限られた4~5人のベテラン縫子さんが担当していて、1人でも体調が悪くなると生産ラインが遅れてしまうそう。それ故、生産が安定せず、受注生産が基本となっています。
対して「ハイライン」シリーズは、工程の一部を海外の工場で作られており、安定した生産ができるモデルとなっています。
こちらは「ドライフィニッシュのシリコントリートメント」は施されておらず、その分リーズナブルな価格で販売されています。
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「シリコントリートメントされていないから、品質が低いのでは……!?」と感じるかもしれませんが、「ハードダック」というオリジナルの生地が現地工場で作られ、独自の撥水加工もしっかり施されているとのこと。ハイラインシリーズでもクオリティーは保たれているということです。
今回紹介するのは、筆者所有の『ハイライン6 スプリングバーテント』です!
Kirkham's(カーカムス)『ハイライン6 スプリングバーテント』はファミリーにちょうどいいサイズ感
【スペック】
- 高さ:198cm
- フロアサイズ:304cm×304cm
- 重量:33.5kg
- ルーフ素材:10オンスハードダックキャンバス
- ウォール素材:8オンスハードダックキャンバス
- ボトム素材:14オンスラミネートビニール
- 内容物:テント&オーニング、収納ケース、ポールセット、12インチスチールペグ、オーニング用ロープ、ギアロフト
今回ご紹介する『ハイライン6 スプリングバーテン』の特徴はなんと言っても、高さが198cmもあるので背の高い男性でもかがむことなくテント内で過ごすことができることです。
ウォールの立ち上がりのあるボックス型テントなので、圧迫感が全くなく、デッドスペースがほぼないためテント内は見た目以上に広く感じます。
フロアサイズも304cm×304cmと、ファミリー用として一般的な5人用ドームテントより一回り大きめ。筆者家族は4人ですが、就寝時もとてもゆったり使用することが出来ました。
写真のように、コットで就寝スペース、手前はリビングスペースとして使用すれば、ソロキャンプでも広すぎることもなくゆったり使用することができます。冬のお籠りキャンプにもぴったりでした。
設営もとても簡単!
フロアを16か所ペグダウンして、ルーフをスプリングバーポールで張り、サイドのポールで持ち上げるだけ。張り縄が不要なのに、風にも強い構造です。
少しルーフ部分が重いですが、女性一人でも設営することができます(運動不足の筆者は翌日筋肉痛になりましたが……笑)。
『ハイライン6 スプリングバーテント』のディテールを紹介!
ハイライン6 スプリングバーテントの内部やパーツを詳しく紹介していきます。
収納袋はテント用とポール用の2つに分かれている
写真の上の大きな袋がテント用、下の細めの袋がポール用です。
総重量33.5kgですが、それぞれ別で持ち運べます。収納袋が2つに分けられていることによって、決して「楽々♪」ではありませんが、女性でも持ち運ぶことができますよ。
「ハイライン」シリーズ以外はテントとポールの収納袋が分かれていません。
付属のペグがとても頑丈
こちらが付属している12インチスチールペグです。とても太くて長い、しっかりしたスチールペグですね。
テントに付属しているペグは頼りないものが多く、鍛造ペグに買い替えるという人も少なくないと思いますが、こちらのペグに関しては、買い替える必要はないと思います。
何度か使用していますが、全く曲がっていないのがその証拠ですね。
フロアは最も丈夫な素材で出来ている
フロアは14オンスのラミネートビニールで作られているので、厚手ですごくしっかりしています。
筆者が今まで使ったことのあるテントの生地の中で、一番分厚い生地です。
荒天時に使用したことはないのですが、このフロア生地はそう簡単に雨が染みてこないのではないかと思います。
ただ、ラミネートビニールなので、触るとひんやりします。夏場はいいですが、冬はフロアが冷たいのが難点。銀マットを敷いたりラグを敷いたりして、底冷え防止の対策はしっかりしましょう。
窓が多いので通気性抜群!
テントは中に熱がこもりがちですが、『ハイライン6 スプリングバーテント』には大きな窓が3箇所もあって通気性も抜群です。
こちらの写真は、テント前面を中から見た構図です。
右側が出入り口、左側がメッシュ窓です。
テント背面側のメッシュ窓は、とても大きな窓なので、外の景色も楽しむこともできます。
窓の下に、ポケットが2ヶ所ついているので、細かいものを収納しておけますね。
こちらは、テント両側面にある換気窓です。小さめの窓なので、視線を気にすることなく換気できます。
豊富な内部アクセサリー
テントのルーフ部分には、吊るしネットがついています。
さすがに重いものは収納できませんが、着替えやタオルなど軽いものを入れておくことができます。
テント内四隅にはフックがついています。ランタンはもちろん、ドライフラワーやフェイクグリーンなどの装飾品を吊り下げてもおしゃれです。
テント側面のルーフ部分にもフックが3個ついています。
フックがいたる所についているので、自分のスタイルに合わせて好きな場所にいろいろ吊るすことができるのはとても便利です。
オーニング(日よけ)がついているので雨も日差しも避けられる
『ハイライン6 スプリングバーテント』には大き目のオーニング(日よけ)がついています。使い方は簡単で、写真のように前面に張り出して使用します。
オーニング用のポールとロープも標準装備されているので、ポールなどを追加購入する必要はありません(写真の木製ポールは自作の物なので付属しません。付属のものはスチール製のものです)。
オーニングを使わない場合は、ロールアップして収納しておくことができます。このときは翌朝が雨予報で過保護張りにしたので、オーニングは不要でした。
オーニング用に付属しているロープの自在ですが、木製でとてもかわいいですよ。
ロープもしっかり太くて強度も安心です。
コットンテントなので取り扱いには注意が必要
「Kirkham's(カーカムス)」の『スプリングバーテント』はコットンテントなので、取り扱いには注意が必要です。
コットンテントは冬は暖かく、夏は涼しく、通気性断熱性にも優れている反面、雨に濡れると水を含んですごく重くなるので撤収が大変になります。そして、少しでも湿ったまま長期収納すると、カビが生えてしまいます。
雨で濡れた場合は、しっかり乾燥させてから収納することが大切です。
実際に使用している方の声
サイドに付けるポルティコキットのお陰で世界感がより広がって、ビンテージギアが本当によく似合うので、何度設営してもワクワク出来るテント
テント内に3m×3mあるからソロキャンプなら快適すぎる広さで、昼間はコットンの香りで癒される
最近大人気すぎて、アメリカで発売されると10分くらいで売り切れちゃうけど見つけたら即買いをオススメするテントです♩
keisukesugiyama213さんは、ポルティコキット(ハイラインにジッパーで取り付け可能なキャノピー)を使用。インテリアもこだわりたっぷりでおしゃれにまとめられていますね!
6人用のテントですがお籠もりでレイアウトすると2人で丁度よいくらい。4人以上なら8名用をお薦めします。
watahiro.hornさんは、6人様のスペースを2人で、贅沢にスペースをとって使用されているようです!
設営簡単・広い・居住性良し! そしてなんといってもおしゃれでかっこいいのが『スプリングバーテント』
ファミリーキャンプにぴったりなサイズ、それでいてソロキャンプにも使えるなど、良いところだらけなKirkham's(カーカムス)の『スプリングバーテント』。
じっくり見てみると、多くのキャンパーから支持されているだけあるなぁ、と感じますよね。
コットンテントなので丁寧なメンテナンスが必要ですが、コットンテント特有の風合いがあり、何といってもこのおしゃれな佇まいがたまりません。
おしゃれなテントを探している方におすすめできるテントです!
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