献血の協力者にカーネーション 9日まで 母の日前に長崎、佐世保で

スタッフからカーネーションを受け取る川久保さん(左)=佐世保市、献血ルーム「西海」

 母の日を前に、県赤十字血液センターは8日、長崎、佐世保両市の献血ルームで、協力者にカーネーションを贈った。県産カーネーション計400束を9日まで配る。
 県花き振興協議会カーネーション部会の協力を得て毎年実施。同センターによると、新型コロナウイルス感染防止対策に伴う外出自粛で、大型連休中の献血者が減少。必要数が十分に確保できていないという。
 山口県から佐世保市に帰省中の公務員、川久保正彦さん(56)は同市の献血ルーム「西海」を訪れた。がんで亡くなった父が手術で輸血したことをきっかけに約20年前から献血を始め、この日で96回目。「カーネーションをもらったのは初めて。家に帰って母に渡したい」と笑顔で話した。
 長崎市の公務員男性(56)は同市の献血ルーム「はまのまち」で38回目の献血をし、「意識して、仕事が休みの日に協力するようにしている」と話した。
 九州・沖縄地区では現在、O型の在庫が減少しており、同センターは「献血したことがない人もぜひ協力してほしい」と呼び掛けている。

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