「キミとはのうた」出版 長崎市出身・平山カンタロウ ぬくもりある世界観を絵本に

絵本「キミとはのうた」

 長崎市出身のシンガー・ソングライター平山カンタロウ(34)の曲「キミと歯のうた」が絵本化された。擬人化された乳歯たちが、永久歯への生え替わりとともに、子どもの健やかな成長を願いつつ別れを告げるストーリー。文にはひらがなで書かれた歌詞が使われ、ユーモラスな挿絵と共に切なくも、ぬくもりのある曲の世界観を表現している。
 平山は福岡を拠点に活動。昨年8月、同曲がNHKの番組「みんなのうた」での採用が決まったことを機にメジャーデビューを果たした。アニメーションで描かれたユーモラスな乳歯たちが登場するミュージックビデオ(MV)が制作され、同番組で昨年8~9月に放送された。今年4~5月まで再放送されている。
 番組を見た出版社の社員が平山らに絵本化を打診し、出版が決まった。絵本の文には「これからもいっぱいおいしいものたべて おおきくなりなよね」などと親が子を思うような言葉がちりばめられている。挿絵はMVを作った映像製作会社「白組」の坂井真が担当した。
 平山は「親子で楽しむのはもちろん、時には両親だけで子どもを思いながら読んでもらえたら」と話している。
 KADOKAWA刊。A4変形判、28ページ。1078円。

 


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