【東京五輪】「中止デモ」の予告で厳戒態勢…陸上のテスト大会がスタート

国立競技場で開催された陸上テスト大会

東京五輪反対の世論が日増しに強まる中、陸上テスト大会が8日、本番のメイン会場・国立競技場(東京・新宿区)でスタートした。

今大会は男子100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(25=日本生命)らの看板選手が出場。午後6時半からTBSで生中継され、同8時半からは男子100メートルが行われる。また、新型コロナウイルス感染対策の観点からも重要な大会となる。本番を見据えた様々なテストが行われ、この日には朝から大会スタッフらが会場周辺で選手の動線確保、入場チェックなどに精を出した。

一方、会場周辺では不穏な動きもある。東京五輪中止を求める反五輪関係団体は同日に〝抗議デモ〟を予告。すでに警察に申請済みで、管轄の四谷警察署が警備に当たるという。また、日本オリンピック委員会(JOC)や五輪競技団体が入る「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」の正面玄関は安全面を配慮して閉鎖。波乱含みの中でスタートした競技は、午後9時半ごろまで行われる。

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