【ボクシング】カネロがソーンダース撃破でSミドル級3団体統一 史上最多7万3126人熱狂

3団体統一に成功したアルバレス(ロイター=USA TODAY)

【テキサス州アーリントン8日(日本時間9日)発】ボクシングのWBAスーパー&WBC世界スーパーミドル級統一王者「カネロ」ことサウル・アルバレス(30=メキシコ)対WBO同級王者のビリー・ジョー・ソーンダース(31=英国)の3団体王座統一戦はアルバレスが8ラウンド(R)終了TKOで勝利した。

NFLダラス・カウボーイズの本拠地でもあるAT&Tスタジアムに、室内でのボクシング興行史上最多となる7万3126人の観客を集めた試合の幕切れは唐突にやってきた。

8Rの中盤、ソーンダースが右フックを空振りしたところにアルバレスはすかさず右アッパーを打ち込む。

この一撃でソーンダースは右目の周りを腫らす。「頬を壊したのがわかった。彼はコーナーから立ち上がって来ないだろう」とアルバレスが予想した通り、インターバルでソーンダース陣営は棄権を判断。アルバレスの勝利が決まった。

ボクシングのデータサイト「Compu Box」の集計によれば、ジャブの数ではソーンダースが上回ったものの、有効打ではアルバレスが圧倒。序盤から右を打ち込んでペースを握り、勝利に結びつけた。

セミのWBO世界ライトフライ級タイトルマッチは王者のエルウィン・ソト(24=メキシコ)が挑戦者で同級11位の高山勝成(37=寝屋川石田)に9ラウンドTKO勝ち。

試合後のリング上でシャドーボクシングして、パンチが効いていないことをアピールした高山は「スタミナも十分残し、ダメージも少ない中、思わぬところでレフェリーストップとなり驚きました。結果と残念ですが、次戦につなげます」と陣営を通じてコメントした。

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