今年度3回目の錦鯉のセリ市が新潟県糸魚川市の錦鯉共販センターで開催

セリ市の様子

「泳ぐ宝石」と言われ、新潟県の観賞魚に指定されている錦鯉のセリ市が新潟県糸魚川市の錦鯉共販センターで9日行われた。今年度に入り3回目の開催となり、威勢のよい掛け声が聞こえる中、錦鯉愛好家9人が参加し、上越市、糸魚川市産の5種類22匹のセリを行った。

錦鯉はビニール袋に入っており、大きなものでは1匹から小さいものでは4、5匹まで入れられている。箱に入った錦鯉は最初に最低価格が決められ、希望者が番号札を上げると、価格が上がっていき、最後まで番号札を上げていた人が最終的に競り落とすことになる。1袋5,000円から6,000円が平均価格だが、9日は1匹3万円の価格が付いた場面もあった。

新潟県内の錦鯉のセリ会場は糸魚川市の共販センターと小千谷市の施設の2つのみ。共販センターのある旧能生町(現糸魚川市)では昭和30年代後半、住民が飼育していたことがはじまりで、品評会が活発に行われていたという。それ以来の歴史があり、共販センターのセリ市には現在、上越市、妙高市のほか、長野県や富山県からも駆け付ける愛好者がいる。だた、上越市在住の50歳代男性が上越地域の一番年下の生産者ということで、生産者の高齢化が課題となっている。

当日セリ券(1,500円)を購入すれば、セリには誰でも参加できるほか、見学のみであれば無料で参加できる。糸魚川・上越地区錦鯉共販協議会の小林公典さんは「大きいものでは50cmから60cmある。買うか買わないかは別として、見てもらうだけでもよいので来てもらいたい」と話していた。

今後のセリ市の予定は、5月は毎週日曜日、6月は13日以外の毎週日曜日、7月は11日、25日に行われ、10月17日には品評会が行われる。

掛け声をかける職員

セリにかけられた錦鯉

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