【陸上】ガトリンがコロナ対策を評価「結果としては成功だった」

2位の多田(右)と健闘をたたえ合うガトリン

陸上の東京五輪テスト大会(9日、国立競技場)、男子100メートル決勝が行われ、2017年世界選手権同種目金メダルのジャスティン・ガトリン(39=米国)が10秒24で優勝。2位は10秒26で多田修平(24=住友電工)、3位は10秒28で小池祐貴(25=住友電工)だった。

五輪前哨戦とも言えるレースで本番さながらのパフォーマンスを見せた選手たち。しかし、新型コロナウイルス禍の影響で五輪開催を疑問視する声が聞かれる中、会見では五輪に関する質問が数多く飛んだ。

ガトリンは「今回のテストイベントは五輪本番に備えるためのイベントだったので、自分としてはバブルがどれくらい安全なのか。また、日本の国民のみなさまをどうやったら安全に守れるのかとの観点から参加させてもらった」と経緯を明かした上で「非常に結果としては成功だった。依然とは異なる形だが、きちんと順応できるものだなと思った」と感想を述べた。

バブル以外の感染症対策も選手らは高評価。多田は「PCR検査を2度受けて、こんなに徹底された大会は初めてだった」と振り返り、小池も「多くの場面で消毒を行っていた。選手が1回道具を使用するごとにその場で消毒して使用させるなど、よく考えた上で大会が実施されていると思った」と感想を述べた。

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