沖縄県内、コロナ新たに103人 高齢者施設で35人感染

 沖縄県は9日、10歳未満から90歳以上の103人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち35人が同一の高齢者施設内での感染だった。1日の新規感染者が100人を超えたのは1日以来8日ぶりで、日曜日としては昨年8月9日以来2度目。感染者の累計は1万3095人となり、1万2千人を突破した4月24日から、15日間で1万3千人を超えた。 35人の感染が分かったのは、中部保健所管内の高齢者施設。県はクラスター(感染者集団)に当たるかなど、詳細は調査中とした上で「感染者の多くが施設利用者で、80代から90歳以上の高齢者の可能性がある」と説明した。

 推定感染経路が判明しているのは54人で施設内35人、家庭内9人、友人・知人5人、飲食・会食4人、その他の濃厚接触1人。残りの49人は調査中。

 感染者の年齢別では20代が最も多い27人で、90歳以上が18人、30代と80代がそれぞれ14人と続いた。県の糸数公医療技監は「20、30代の感染者が増えており、連休中の飲食で感染した人が出てきている。新たな感染につながらないか心配している」と懸念を示した。

 直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は29.06人で全国12番目。米軍関係は日曜のため県への報告がなかった。

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