【9日】長崎県内コロナ感染50人 五島市長「不要不急の外出自粛を」

9日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(8日午後7時現在)

 長崎県などは9日、県内で新たに50人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。5人が感染した五島市の野口市太郎市長は、市民に不要不急の外出を控えるよう改めて呼び掛けた。県内の累計感染者は2479人に達した。
 五島市は1日以降の感染者数が計16人となった。県は8日、五島医療圏の専用病床確保のフェーズを最も高い「4」に引き上げ、10床から23床に拡充。これを受け野口市長は9日、防災行政無線などで「医療体制が逼迫(ひっぱく)してきており、これ以上の感染者の増加は大きな影響を及ぼす」と注意を喚起した。
 長崎市の9日の新規感染者数は30人。クラスターが発生している田上病院(同市田上2丁目)はさらに入院患者1人、職員2人の計3人の陽性が判明し、計50人となった。
 島原市城内1丁目の県島原振興局に勤務する20代女性職員の感染が判明。県内陽性者の濃厚接触者として検査した。業務で県民との接触は無く、1日以降は出勤していない。県人事課は「局内で感染が拡大する可能性は低い」とみている。執務室などは消毒済みで、週明けは平常通り業務を続ける。
 大村市在住で外国人技能実習生の20代男性が感染。県外を訪れた際に接触した陽性者から連絡を受け検査し、判明した。
 佐世保市では10歳未満の女児を含む9人の感染が明らかになった。


© 株式会社長崎新聞社