「春の呪い」高島礼子が工藤阿須加の母親に。「呪いたいほど人を愛するという愛の形に、なぜか興味がそそられました」

テレビ東京系で5月22日にスタートするサタドラ「春の呪い」(土曜午後11:25)に、物語の重要人物となるレギュラーキャストとして高島礼子が出演することが決定。また、本作のメインビジュアルも解禁された。

ドラマの原作は「このマンガがすごい!2017」で「オンナ編」第2位を受賞した小西明日翔氏の同名コミック。“最愛の妹を亡くした主人公が、妹の婚約者だった男から交際を申し込まれるという衝撃的な展開から始まり、禁断の恋に揺れる姉・立花夏美(髙橋ひかる)、財閥の御曹司・柊冬吾(工藤阿須加)、恐怖の幻影として姿を現す妹・立花春(桜田ひより)のラブストーリーが描かれる。それぞれの複雑な思いが渦巻く奇妙な三角関係のゆくえとは?

同局の数々のドラマや映画に出演し、舞台やCMなどでも幅広く活躍する高島が演じるのは、冬吾の母・柊聖美。財閥系の名家である柊家で、冬吾を幼少期から干渉し育ててきた教育ママという役どころだ。

高島は「いろんな愛の形があると思いますが、呪いたいほど人を愛するというこのドラマの愛の形が不思議で、なぜか興味がそそられました」とオファーを受けた時の心境を述べ、「一見きつい意地悪な母親だと思いますが、家族への愛し方が極端で、ある意味不器用な女性だと思います。この役をいただいたうえで、ただ意地悪役というだけでなく、家族への過剰な愛を表現できるよう大事に演じたいと思います」と意気込みを語った。

高島の出演について、ドラマを手がける稲田秀樹プロデューサーは「『春の呪い』の登場人物たちの中でも異彩を放つのが、冬吾の母・聖美です。この切ない物語の端緒を作り出すキャラクターであり、主人公の夏美や冬吾にとっての大きな障壁にもなります。そんな聖美を高島礼子さんに演じていただけたことで、ドラマにぐっと深みが増しました。個人的にも久しぶりのお仕事で、こうして再会できたことがうれしくてなりません。ぜひその圧倒的な存在感とお芝居をご堪能いただけたらと思います!」とメッセージを寄せている。

さらに、インパクトあるメインビジュアルも公開。帰らぬ人となった愛しの妹の遺骨を抱えながら切ない表情を見せる夏美と、思いつめた表情の冬吾、そして、そんな2人の後ろに薄っすら姿を見せる春。“春の呪い”に込められた意味を想像できるようなビジュアルとなっている。

まだ19歳だった妹の春が病死した後、姉・夏美は婚約者であった冬吾に頼んで、過去の春とのデート現場を一緒にさかのぼっていく。財閥系の名家である柊家は代々血筋を重んじてきており、冬吾の結婚相手として遠縁の春に目を付け、2人は事実上の婚約に至るものの、病気によって春が他界してしまう。すると冬吾は、今度は夏美に交際を申し込んできた。「妹が死んだなら、姉と付き合えばいい」そんな提案をする冬吾の親も、受け入れる冬吾も冷徹だ。夏美はあきれてその申し出を拒否するが、ふと春の笑顔を思い出し、突然、自分でも思ってもみない言葉を口にする。「お願いがあります。春と一緒に行った場所に私を連れて行ってくれませんか」。驚きつつも冬吾はその依頼を受け入れ、2人は逢瀬を重ねていくことになるのだが、それは禁断の愛の始まりだった――。

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