木質バイオマス発電プラントの施工を手掛けていた

 テスナエナジー(株)(TSR企業コード:300555300、法人番号:1010001160477、千代田区神田多町2-5、設立2014(平成26)年5月)は4月28日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には堀江良太弁護士(永沢総合法律事務所、中央区日本橋3-3-4)が選任された。
 負債総額は28億7777万円(2020年3月期決算時点)。

 炭化した木屑を利用した木質バイオマス発電プラントの設計・施工を手掛けていた。設立当初から経費が先行し、5期連続で赤字を計上。2017年3月期には債務超過に転落した。
 2019年3月期には以前より施工していた山形県の発電プラントが完成したことで売上高4億7678万円をあげたが、同期に同プラントで大規模な爆発事故が発生。この事故により信用が低下し、業況が悪化していた。取引先などへの支払遅延も発生するなか、資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。

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