【新型コロナ】川崎市、ワクチン個別接種スタート 政府の7月完了方針に、市長「とても追い付かない」

福田紀彦市長(資料写真)

 川崎市は10日、75歳以上を対象にした新型コロナウイルスワクチンの「個別接種」を始めた。

 菅義偉首相は65歳以上への接種を「7月中に完了」するとの方針を打ち出すが、実現は極めて厳しいのが実情だ。

 福田紀彦市長は「現場は非常に厳しい」と吐露、「あらゆることをやらねばとても追い付かない」とする。

 市は10日からの1週間で、市内約230カ所(約8千回分)の協力医療機関で個別接種を実施予定。

 11日には集団接種も始めるが、7月中の完了には個別・集団ともに機会を増やすことが必要という。

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