【新型コロナ】横浜市のワクチン集団接種、また予約つながらず 医療機関への問い合わせも急増「診療に支障が・・・」 

横浜市役所

 高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの集団接種を巡り、横浜市は10日、予約受け付けを再開したが、電話がつながりにくい状況が続き、区役所などへの問い合わせや苦情が相次いだ。

 今月下旬に始まる一部医療機関での個別接種を見越して病院などに問い合わせる人も増えてきており、医療関係者からは「(個別接種の)予約が始まれば電話がパンクし、通常診療に影響が出かねない」と危惧する声が上がっている。

 市によると、同日は午前9時から75歳以上の約45万人を対象に2万7254件分の集団接種予約を専用サイトと電話で受け付けたところ、サイト分に確保した1万3755件がわずか25分で埋まった。

 電話予約は午後6時までに1万935件受け付け、残りの分は11日午前9時から電話のみで予約を受け付けるという。

 予約センターでは電話回線を20回線増やし最大約420回線で対応していたが、NTT東日本など通信各社が警察や消防への緊急通報などがつながりにくくなる事態を防ぐためにワクチン接種の電話予約を行う自治体への発信や着信を制限したこともあり、「予約電話がまったくつながらない」(同市磯子区の男性)など、不満の声が相次いだ。

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