【10日】長崎県内 50人コロナ感染 4日連続50人超 長崎市の介護施設でクラスター

10日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(9日午後7時現在)

 長崎県などは10日、県内で新たに50人の新型コロナウイルス感染を確認し、長崎市の80代無職男性が9日に亡くなったと発表した。長崎市では新たに介護施設でのクラスター(感染者集団)が発生。感染確認が50人を超えたのは4日連続。県内の累計感染者数は2500人を超えた。
 長崎市の新規感染者は39人。このうち9人は施設名非公表の介護施設の職員と利用者。これまでの判明分3人を含め計12人のクラスターとなった。
 クラスターが発生した西彼時津町の長崎百合野病院では新たに職員1人の陽性が判明。感染者は計9人となった。諫早市の30代女性会社員と10歳未満の男児は、いずれも陽性者の接触者として感染が分かった。
 松浦市の3人は県外陽性者の濃厚接触者。市によると、うち1人は市民生活課の女性職員。4日の休日に県外へ移動し、6、7両日は勤務していたが、接触者に該当する市民はいないという。友田吉泰市長は「市民の皆さまに不安を抱かせる結果を招いたことに対し、深くおわび申し上げる」とのコメントを発表した。
 佐世保市では50代男性会社役員と40代男性会社員の計2人の陽性を確認した。
 一方、西部ガスホールディングスは長崎市内に勤務する従業員1人の感染が8日判明したと発表。業務への影響はないという。同市立小では7日に学校関係者1人の感染が分かり、10日は関係学級を閉鎖した。


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