第6週の週間MVPはノーヒッター達成のミーンズとマイリー

日本時間5月11日、2021年シーズン第6週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはジョン・ミーンズ(オリオールズ)、ナ・リーグはウェイド・マイリー(レッズ)とともにノーヒッターを達成した左腕が選出された。ミーンズは同6日のマリナーズ戦、マイリーはその2日後となる同8日のインディアンス戦で快挙を達成。週間MVPを受賞するのは両者とも今回がキャリアで初めでである。

ミーンズはオリオールズの投手が単独で達成したノーヒッターとしては1969年のジム・パーマー以来52年ぶりとなる快挙を達成。許した走者は振り逃げによる1人のみであり、失策0かつ四死球0のノーヒッターは史上初だった。オリオールズの選手が週間MVPに選出されるのは2019年9月のトレイ・マンシーニ以来。投手に限ると1994年8月のアーサー・ローズ以来27年ぶりとなっている。

一方のマイリーは6回に失策と四球で走者を出したものの、8回までノーヒット投球を継続。両軍無得点で迎えた9回表に味方が3点を先制し、その裏を8球で三者凡退に抑えて快挙を成し遂げた。レッズの選手が週間MVPを受賞するのは2020年8月のニック・カステヤーノス以来。レッズの投手では2014年8月のジョニー・クエイト以来7年ぶりである。

今季は低反発球が採用された影響なのか、開幕から「投高打低」の傾向が顕著になっており、日本時間4月10日のレンジャーズ戦でジョー・マスグローブ(パドレス)、同15日のインディアンス戦でカルロス・ロドン(ホワイトソックス)がノーヒッターを達成。ミーンズ、マイリーと合わせてすでに4人の投手が快挙を成し遂げている。シーズンはまだ4分の1程度を消化したところ。今後もこの4人に続く投手が現れるかもしれない。

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