東京都内、高齢者向けワクチン配送が本格化

東京都や都内の自治体、医師会などがメンバーとなる「ワクチンチーム」の会合が5月10日、東京都庁で開かれました。都内の各自治体に向けた高齢者向けのワクチン配送が本格化するのを目前に、連携の強化を改めて確認しました。

会合の中で東京都の小池知事は「都内の高齢者は約311万人。多くの方々がワクチン接種を心待ちにしている。国の動きも踏まえ、円滑かつ迅速な接種に向けた課題の洗い出しと意見交換ができれば」とあいさつしました。東京都によりますと、会議では接種する医療従事者や会場の確保が課題として挙げられ、今後、集団接種のための都立施設の活用や診療所での個別接種の促進策を検討していくことになりました。

都内の高齢者向けワクチンは5月10日からの2週間でおよそ241万回分が各自治体に配送される予定で、都内ではこれまでと合わせて高齢者の47.9%に当たる149万人が2回接種できる分が供給されることになります。

ワクチン接種を巡っては、10日午前に行われた全国知事会のオンライン会議でも各知事が言及しました。現在、高齢者へのワクチン接種は区市町村が主体で、都道府県が支援する仕組みになっているため、都道府県でも大規模会場を設営できるよう、国に制度の変更を求める声が上がりました。

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