男子テニスの世界ランキング45位・錦織圭(31=日清食品)が11日、イタリア国際(ローマ)の2回戦で対戦予定だった世界12位のパブロ・カレニョブスタ(29=スペイン)の棄権により不戦勝。労せずして3回戦進出を果たした。カレニョブスタは2月の全豪オープンで完敗しており、苦戦が予想されていただけに体力温存できた意味では大きい。
錦織は2回戦で同28位のファビオ・フォニーニ(33=イタリア)に6―3、6―4のストレートで勝利。試合後は東京五輪の開催について「死人が出てまでも行われることではない」と意見を述べて波紋が広がるなどコート外でも注目を集めるが、プレー面では充実。4大大会・全仏オープン(5月30日開幕、パリ)へ向け、いい状態となっている。