小池百合子都知事(68)は11日、永田町の自民党本部で二階俊博幹事長(82)と会談した。
新型コロナウイルス対策をめぐり菅義偉首相との対立が目立つ小池氏だが、二階氏とは良好な関係を続けている。
小池氏は二階氏との会談で、緊急事態宣言延長に伴う対応と新型コロナウイルスのワクチン接種について話したという。
「幹事長は『ワクチンだよね。いかにして早く接種していくか。それがポイントだよね』と話していました。検疫法、入国管理など、国に水際対策強化という点でもお願いしました」(小池氏)
2人が会談したとなれば当然、注目されるのは東京五輪が議題に上がったのか、だろう。新型コロナ感染拡大を受け、東京五輪・パラリンピック開催「中止」の声が強まっているだけに、なおさらだ。「五輪開催について二階氏と何か話をしたか」と聞かれた小池氏は「いえ、それについては一切ありません」とキッパリ答え、党本部を後にした。
しかし党内は小池氏の発言を額面通りに受け取っていない。「世論の声に押されて、開催方針を180度変えて、中止の判断をくだすのではないか」と神経をとがらせている。
すでに小池氏が、五輪開催に突き進む菅首相の意向を無視して、「中止」の判断に踏み切るタイミングも取りざたされている。
「小池氏は五輪開催を判断するひとり。五輪スポンサーの意向などを参考に、緊急事態宣言が解除される予定の来月1日以降、なんらかの意見を述べるでしょう」(自民党議員)
「安心安全な大会を開けるように努力を重ねる」と明言する小池氏は、どのような決断を下すのか。