【東京五輪】テニス・ナダルが欠場か「パンデミックの懸念はより強調されている」

ラファエル・ナダル(ロイター)

テニスの男子シングルスで4大大会通算20回優勝のラファエル・ナダル(34=スペイン)は出場するイタリア国際(ローマ)に向けて11日(日本時間12日)に記者会見し、今夏の東京五輪に参戦しない可能性を示唆したと、スペイン紙「マルカ」が報じた。

同紙によると、新型コロナウイルスの猛威が続く東京で開催される五輪について、ナダルは「(新型コロナウイルス禍の)このような状況ではわからない。明確な答えを出すことはできない。通常ならば試合を見逃すことは考えられないし、私にとってこのゲーム(五輪)がどれほど重要かはみんなが知っている。今後の数か月でどうなっているか様子を見る」と語ったという。

ナダルは2008年北京五輪シングルスで金メダルを獲得し、16年リオデジャネイロ五輪では3位決定戦で錦織圭(31=日清食品)に敗れたものの、ダブルスで金メダルを奪取しており、今回も有力なメダル候補とみられている。

ナダルは「スケジュールを整理する必要があるが、今年は異なっている。柔軟に対応する」とし「パンデミックは私たちにとって劇的に変化する問題と認識しており、この懸念はより強調されている」とコメントし、五輪参戦可否を慎重に最終判断を下す方針だ。

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