【新型コロナ】横浜市が大規模接種会場開設 5万人超可能、希望高齢者7月末完了へ

横浜市役所

 高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの集団接種を巡り、横浜市の林文子市長は12日の定例会見で、接種の迅速化に向けて5万人超が接種可能な大規模接種会場を市内に開設すると発表した。すでに予約が始まっている集団接種についても枠を拡大するなど現行計画を見直すことで、希望する全ての高齢者への接種を7月末までに完了させる考えで、林市長は「市民の命が大切。厳しいがやり抜かねばならない」と話した。

 市によると、大規模接種会場についてはパシフィコ横浜(西区)や横浜アリーナ(港北区)、大さん橋ホール(中区)といった市内大型施設が想定されるが、詳細は検討中。5万2500人分(計10万5千回分)の接種を予定し、早ければ6月上旬に設ける方向で調整していく方針を示した。

 市内33会場で行う集団接種については、枠を増やして31万5千人分(計63万回分)に対応する。個別接種はインフルエンザワクチンの接種を行うクリニックを中心に協力医療機関を増やし、約1700施設で35万2500人分(計約70万5千回分)に対応する考え。

 従来の計画では7月末の接種率は58%にとどまっていたが、計画を見直すことで、市内の施設入所者を除いた65歳以上の高齢者約90万人のうち、接種を希望するとみられる約72万人への接種が完了すると見込む。

© 株式会社神奈川新聞社