コロナ禍に癒やしの場 佐世保美術展始まる

洋画や写真などの力作が並ぶ佐世保美術展=佐世保市、島瀬美術センター

 第54回佐世保美術展が12日、長崎県佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで始まった。絵画や写真など約280点が並び、市民らが熱心に鑑賞している。23日まで。
 芸術文化の振興につなげようと市や佐世保美術振興会などが開催。昨年は新型コロナウイルス感染防止のため中止になっていた。
 従来の「佐世保市民展」を今回から名称変更し、作品の応募資格を西海、松浦、伊万里市など「西九州させぼ広域都市圏」の在住者にも拡充した。特賞に輝いた西海市の現代美術家、岡本泰彰さん(40)の「保護色魚群図」など、洋画や書、写真など計7部門の作品を展示。来場者は個性豊かな作品に見入ったり、感想を口にしたりしていた。
 担当者は「コロナ禍の中『おうち時間』で作品を作った方もいるだろう。訪れる人々に癒やしの場を提供できれば」とPRしている。

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