ハービーが古巣ファンの歓迎に感激「涙をこらえていた」

【オリオールズ1-7メッツ】@シティ・フィールド

シティ・フィールドのマウンドにマット・ハービーが戻ってきた。2013年にこの球場で行われたオールスター・ゲームで先発し、2015年には先発の柱としてチームをリーグ優勝に導いたハービー。しかし、2016年以降は故障や不振に悩まされ、2018年レッズ、2019年エンゼルス、2020年ロイヤルズといつしかジャーニーマンとなっていた。そして2021年、ハービーはマイナー契約から開幕ローテーション入りを勝ち取り、オリオールズの一員としてシティ・フィールドのマウンドに立った。

シティ・フィールドのメッツファンはかつての自軍のエースを温かく迎えた。ハービーが1回裏のマウンドに上がったとき、さらに2回表二死1・2塁のチャンスで第1打席を迎えたとき、ハービーには温かい歓声と拍手が送られた。「この球場、このチームではたくさんの浮き沈みがあったから、何を期待していいのかわからなかった。でも、ファンのみなさんが私に与えてくれたのはとても素晴らしいものだった」とハービー。「私は涙をこらえていた。これは嘘ではない。涙をこらえるのはとても大変だった。本当にたくさんのいい思い出を思い出させてくれた」と感激した様子で話した。

ハービーはメッツ打線に8安打を浴び、5回途中7失点でノックアウト。チームも1対7でメッツに完敗した。防御率は3.60から4.81へ悪化し、今季3敗目(3勝)を喫したが、「ここは私にとってとても特別な場所なんだ」と語るハービーにとって、忘れられない1試合となったことは間違いないだろう。

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