丸亀製麺、串カツ田中…外食チェーン発のアイドルが飲食店の苦境を救う?

<写真上>丸亀製麺のCMで豪快な食いっぷりを披露する西山こころさん<写真下>オープンに向け研修中の「串カツ田中 アキバあいどる店」

「丸亀製麺」の一般参加型オーディション企画「食いっプリ!グランプリ!」の結果が13日に発表され、鳥取県在住の高校生・西山こころさん(17)がグランプリに輝いた。14日から放送される新テレビCMに登場するほか、27日から配信される同社が手掛ける初のユーチューブドラマで元AKB48で女優の前田敦子(29)らと共演し、女優デビューも果たす。

2~3月に実施された同企画は、丸亀製麺の打ち立てうどんをおいしそうに食べる動画を募集。「全国の幅広い年代の方々から多くのご応募をいただき、数々のユニークな投稿の中から打ち立てのうどんを何とも幸せそうに、おいしそうにすする西山さんの姿が選考委員の目に留まりました」(同社広報)

西山さんは「こういった世界で自分が活動することによって、何かその先に自分のやりたいこととかを見つけて、将来この仕事に就きたいと思えるきっかけになれば嬉しいです」と喜びを語り、CMで最高の食いっぷりを披露。

ユーチューブドラマ「麺と千尋の並行世界」では、主演の前田をはじめ、俳優の塚本高史(38)、モデルのNiki(24)、お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司(42)といった豪華キャストと共演する。

一同じく外食チェーンでは「串カツ田中」が3月に「アイドルの卵応援プロジェクト」を発足。既存店を「串カツ田中 アキバあいどる店」(東京・千代田区)とし、現役アイドルを積極的に採用して、その活動を応援する特別店舗としてリニューアルオープン予定だ。

「すでに10人ほどの勤務が決まっており、今後もっと増える予定です。事務所に所属や個人で活動している現役アイドルの方、これから目指したいという方などさまざまで、緊急事態宣言明けの開業に向けて研修中です」(同社広報)

飲食業界に詳しいアナリストは「丸亀製麺と串カツ田中はともに全国的な認知度があり、若い世代と親和性も高いので、外食チェーン発の女優やアイドルというのは、双方に〝win-win〟で、今後増えるかもしれないですね」という。

両社に共通しているのはコロナ禍でも攻めの姿勢を崩さないこと。丸亀製麺は4月13日に発売した持ち帰り限定の「丸亀うどん弁当」が、5月13日までの1か月で250万食突破と大ヒット。

串カツ田中もGENERATIONSなどで活躍するダンサー・白濱亜嵐(27)主演のテレビドラマ「泣くな研修医」とコラボし、17日までネーミングライツで店舗名を「串カツ泣くな研修医」に変更し関連メニューを展開しているほか、4月22日には自社オンラインショップをオープンし冷凍串カツを販売するなど、次々と新機軸を打ち出している。

外食チェーン発の女優やアイドル。コロナ禍で飲食店の苦境が続く中、救世主となるか?

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