古市憲寿氏が菅首相の〝宣伝能力〟を嘆く「あまりにもパフォーマンスが下手すぎる」

古市憲寿氏

社会学者の古市憲寿氏(36)が13日、厚労省で行われた「コロナ禍の雇用・女性支援プロジェクトチーム ~もっとあなたを支えたい~」(全5回)の第4回会合に出席し、菅義偉首相の広報下手を嘆いた。

新型コロナの影響を受けた女性や支援を必要とする人に雇用政策や生活支援策の情報が行き届いていない現状を踏まえ、情報発信強化のため三原じゅん子副大臣(56)がリーダーを務め、プロジェクトチームを設置。メンバーの古市氏、ハイヒール・リンゴ(59)、モデルで現役慶大生のトラウデン直美(21)らはリモートで出席した。三原副大臣、宮崎謙介氏の妻・金子恵美元衆院議員(42)、国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)らはリアル参加したが、三原副大臣は冒頭の10分ほどで会合を退席した。

議題は「厚生労働省の情報発信」。大臣官房総務課広報室・野早﨑伸一広報室長からの説明を受けたリンゴは「そんなことしてるんやって初めて知りました」と評価したうえで周知されない現状について「ちょっとここに関しては自己満足的な『こんなこともやってますよ』的な所もある」と指摘した。

古市氏もリンゴの意見に同調。「みなさんも言ってる通り『よくここまでされてるな』っていう大前提であるんですけど、行政が見せたいものと国民が見たいもの、知りたいものとにギャップが端々にあると思う。パンフレットにしても厚労省側の言い分がちょっと先立ってることがすごく多いなと思っていて。(多くの関心はコロナなのに)厚労省のホームページ見てもそうなっていない。これは厚労省だけではなくて、この国全体の広報があまりうまくないという裏返しみたいなところがある」と分析した。

指摘の矛先は菅首相にも。「特に今の総理もあまり広報がうまい方じゃない。パフォーマンスだけの各県の知事、都知事とかがいいとはもちろん思わないですけど、あまりにも広報とかパフォーマンスが下手すぎるんじゃないかな」と話した。

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