ヒットドラマにはヒット曲がつきもの。もう一度、見返したくなる、思わず聴き入ってしまう名曲ぞろいの韓国ドラマをご紹介します!
「愛の不時着」
日本で流行語大賞入りし、男性ドラマファンを急増させたエポックメイキングな韓国ドラマ。主演のヒョンビンとソン・イェジンが交際にまで発展したことも話題になりました。
10cm(シプセンチ)によるテーマ曲『偶然のような運命』は、ドラマチックなラブストーリーにふさわしい名曲です。OSTクイーンとも呼ばれるユン・ミレの『Flower』は、切ない歌声で胸キュンシーンを盛り上げました。また、Crushの『二人だけの世界に行く』は配信チャートで1位を獲得しており、強力なラインナップがそろっています。
「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」
コン・ユ演じるトッケビ(鬼)と、キム・ゴウン演じる現代の女子高生とのファンタジーロマンスです。
ドラマも大ヒットしましたがOSTも名作です。人気グループEXOのチャンヨルと女性シンガーPunchの『Stay With Me』はハーモニーが絶妙。ヒット作に次々と参加するCrushは『Beautiful』で感動を呼びました。後に「愛の不時着」でも音楽監督を手がけるナム・ヘスンのプロデュースで、両方の作品に参加しているアーティストもいます。
「太陽の末裔 Love Under The Sun」
主演のソン・ジュンギとソン・ヘギョが実際に結婚(後に離婚)まで発展した大ヒットドラマ。軍人と女医の恋を壮大なスケールで描き、最高視聴率41.6%を記録した大ヒット作です。
EXOのチェンと新進女性シンガーPunchの『Everytime』は第1話からドラマチックで、ドラマ終盤にはJYJのジュンスことXIAが歌う『How Can I Love You』がクライマックスを盛り上げ、GUMMYやユン・ミレ、K.Willなど、劇中歌の多くが配信チャートにランクインしました。
「賢い医師生活」
5人の医師の日常生活と友情を描き、続編も放送予定の秀作です。主演の5人が学生時代にバンドを組んでいた設定で、バンド練習シーンでは往年のヒット曲を実際に出演陣が演奏しています。
中でもミドとパラソルの『Me to You, You to Me』は、2003年にソン・イェジン主演の映画『ラブストーリー』の挿入歌としても使われたジャタンプン(自転車に乗った風景)のヒット曲で、青春時代を思い出すのにふさわしい名曲です。イクジュン役のチョ・ジョンソクが歌う『Aloha』も音楽チャートで1位を獲得しました。
「ドドソソララソ」
Araとイ・ジェウクの共演で、田舎町でピアノ教室を開いたヒロインと、アルバイト青年とのドタバタを描いた2020年後半のハートフルラブコメディです。
劇中のピアノ曲も良いですが、OSTにはなんと17組ものアーティストが参加しています。主題歌はボーイズグループMONSTA Xのキヒョンが担当し、ガールズグループLOVELYZ のメンバーが歌う『Loving You』など、ドラマの雰囲気をポップに表現。ほかにもGFRIENDや(G)I-DOLなど、旬なアイドルから選りすぐりのメンバーが集結しています。
TEXT:菊池昌彦(フリーライター)
Edited:野田智代(編集者、「韓流自分史」代表)