4月度も「ヤリス」1位! 2021年4月度 乗用車販売台数ランキング発表、「タント」ランクダウンで軽自動車の勢力図に変化の兆し

自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)は、2021(令和3)年4月度の新車(乗用車)販売実績を発表した。1位はトヨタの「ヤリス」シリーズ、2位はホンダ「N-BOX」、3位はトヨタ「ルーミー」。いっぽうでダイハツ「タント」が4位から6位に下がるなど、軽自動車のランキングに変動が起きた。新年度最初となる2021年4月の販売動向についてご紹介する。

トヨタ ヤリスクロス[2020年8月31日発売]とトヨタ ヤリス[2020年2月10日発売]

N-BOXの2位は変わらず、トヨタ ルーミーが3位へ! いっぽうで軽自動車の入れ替わりが発生

ホンダ N-BOX, トヨタ ルーミー
ホンダ N-BOX, トヨタ ルーミー

ヤリスの強さにN-BOXも追いつけず! ルーミーの好調ぶりは相変わらず

2020年度(2020年4月~2021年3月)の車名別新車販売台数ランキングでシリーズ合計20万2652台を売り、軽TOPの「ホンダ N-BOX」(19万7900台)を上回った「トヨタ ヤリス」シリーズ(トヨタ ヤリス・ヤリスクロス・GRヤリス)の販売が相変わらず好調だ。

2021年4月単月の販売台数では1万9974台と、2万台の大台に届く勢いをみせた。続く2位のホンダ N-BOXは1万6733台。3位には1万2161台を売った「トヨタ ルーミー」が前月5位からランクアップした。

軽自動車の勢力図に変化!? スペーシアとタントがランクダウン

年度末、スズキ・ダイハツが軽最強のN-BOXに対抗する激しい決戦が交わされた3月から一転、軽自動車のランキングには変化が見られた。

年度末の3月には3位だった軽自動車の「スズキ スペーシア」は4位(1万802台)。変わって前月はベスト10圏外に位置していた「ダイハツ ムーヴ」が、5位(9750台)にランクインした。

またこれと入れ替わるように、前月4位だった「ダイハツ タント」は6位(9471台)とやや失速気味である。

ダイハツ タント,ダイハツ ムーヴキャンバス
ダイハツ タント,ダイハツ ムーヴキャンバス

ムーヴのラインナップでは、後席両側にスライドドアを備える「ムーヴキャンバス」の販売が好調。スライドドアを持つタントと自社銘柄同士での競合が発生している模様だ。

2021年4月度 新車販売台数ランキング ベスト15(乗用車・軽乗用車)[自販連・全軽自協調べ]

トヨタ ヤリス, トヨタ GRヤリス
トヨタ ヤリス, トヨタ GRヤリス

1位:トヨタ ヤリス(1万9974台)[前年同月比:197.4%(以下同)]

2位:ホンダ N-BOX(1万6733台)[119.2%]

3位:トヨタ ルーミー(1万2161台)[238.3%]

4位:スズキ スペーシア(1万802台)[168.1%]

5位:ダイハツ ムーヴ(9750台)[141.8%]

6位:ダイハツ タント(9471台)[114.2%]

7位:トヨタ カローラ(7976台)[119.4%]

8位:トヨタ ライズ(7814台)[140.9%]

9位:トヨタ アルファード(7112台)[132%]

10位:トヨタ ハリアー(7112台)[464.5%]

200万円台以下の軽・コンパクトカークラスが販売上位を占めるの中、300万円から500万円台の高級車「トヨタ ハリアー」が9位にランクインしている,3月度に6位だった「トヨタ アルファード」は10位にダウン。4月28日に行われた一部改良による一時的な受注中止による影響が想定される
200万円台以下の軽・コンパクトカークラスが販売上位を占めるの中、300万円から500万円台の高級車「トヨタ ハリアー」が9位にランクインしている,3月度に6位だった「トヨタ アルファード」は10位にダウン。4月28日に行われた一部改良による一時的な受注中止による影響が想定される

11位:スズキ ハスラー(6834台)[159.2%]

12位:日産 ノート(5711台)[150.8%]

13位:日産 ルークス(5677台)[197.9%]

14位:トヨタ ヴォクシー(5593台)[129.4%]

15位:ダイハツ ミラ(5513台)[100.1%]

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