【新型コロナ】ワクチン優先接種、手話通訳者らも 神奈川県が追加検討

神奈川県庁

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、神奈川県は手話通訳者や盲ろう者通訳・介助員を優先接種の対象に加える方向で検討に入った。聴覚障害者らがワクチン接種をする際に同行したり、集団接種会場などで意思疎通の支援に当たったりすることから、「医療従事者に準じる」と判断。すでに接種が始まっている「医療従事者等」の枠で打てるよう調整を進める。

 県によると、県内自治体に登録されている手話通訳者は約500人、盲ろう者通訳・介助員は約400人。

 13日の県議会厚生常任委員会で、県の担当者は手話通訳者と盲ろう者通訳・介助員について、「予防接種業務に当たる関係者となるほか、医療機関への同行業務があることから、医療従事者に準じる」と説明。優先接種の対象となる「医療従事者等」に含まれるとの見解を示した。今後、接種希望者のリストを市町村から県に提出してもらうよう調整するという。市川和広氏(自民党)への答弁。

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