中日13残塁の大拙攻 与田監督テコ入れ示唆「一歩手前までは何とかきたんだな」

中日・与田監督(右)は打線の復調への手応えを語ったが…

中日は14日のヤクルト戦(バンテリン)で13残塁の大拙攻が響き1―4で敗戦。借金は今季ワーストタイの「6」となり5位に転落した。

10安打を放ちながらも全て単打で、この日も〝あと1本〟が出なかった。与田監督は「2桁打ったけど、あと1本がね。最近そういう言葉がずっと多いかな」と自嘲気味につぶやいた。

奪った得点は7回に高橋周の適時打による1点のみ。本塁打を除けば、これが実に8日の福谷以来となる6日ぶりの適時打となった。今季ワーストタイの13残塁について「結果としては把握をしないといけないけど〝あと1本〟。春の安打すら出ない悪い状態から、そこまで脅かす一歩手前までは何とかきたんだなと。のんきなことを言うつもりはないけど、安打数も増えてきてプラスのところが出てきたので、そこからどうするか」と前向きに話した。

2桁安打に加え、相手投手陣からも6四死球をもらうなど、毎回のように得点圏に走者を進めたが「とにかく〝あと1本〟出るまで、しっかりみんな練習もしているけど、そこはみんなで乗り越えていくしかない。簡単にできることじゃないけど、いろいろ打順やメンバーを変えることも当然考えていかないといけない」と今後のテコ入れを示唆した。

7回に2試合連続安打を放ったガーバーだが、好機を含めて3球三振が2度もあり、この日もブレーキとなった。悩める助っ人に対して与田監督は「結果が全てなんでね。そこは判断していかないといけないけど、当初はいろいろ見ていかないといけないという時期もあるので。一軍でどういうふうにまた使っていくのか、前も1回外してみたりしたけど、そこはいろいろ考えていきたい」と起用法について思案中だ。

もう待つだけの時期ではないのではという問いには「結果を出さないと当然いろいろ言われる世界。日々みんなでいろいろ考えながらやっているのは間違いない。何とか結果を出せるようにしてあげないといけない」とかばった。

その上で、3回途中に相手先発の金久保が緊急降板したが、打線が最後まで攻め切れなかったことに「相手が苦しい状況で、こっちが優位に立っていかないといけない中で3番、4番という中軸が打てなかった。軸が何とか仕事をしていかないと」と注文をつけることも忘れなかった。

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