アユ試し釣り上々 神奈川・酒匂川「密避けて楽しんで」

酒匂川の試し釣りで捕れたアユ=小田原市桑原の酒匂川漁業協同組合

 アユ釣り解禁(6月1日)を前に神奈川県小田原市などを流れる酒匂川流域で14日、酒匂川漁業協同組合の試し釣りが行われた。大物も続々と釣り糸にかかり、釣果は上々。河口からの遡上(そじょう)も昨年を上回り、関係者は「育ちもよく、今年は期待できそう」と期待を膨らませている。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響から規模を縮小し、友釣りのみで組合員12人が朝から釣り糸を垂らした。約3時間で81匹が釣れ、19センチの大物も。

 同組合によると、4月から約5万5千匹のアユの遡上が確認された。2019年秋の台風19号の影響から遡上が少なかった昨年(1万9千匹)をすでに上回っており、篠本幸彦組合長は「漁場の環境も回復し、アユが戻ってきた。今年は暖かく育ちも早い。コロナ禍でも、密を避けて釣りを楽しんでほしい」と呼び掛けた。

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