【JRA】渾身の惜別V 引退する三津谷がラストレース・京都ハイジャンプで重賞初勝利の快挙 

三津谷隼人騎手

今月20日をもって引退する三津谷隼人騎手(24=栗東・川村厩舎)が、現役最後の騎乗となった15日の中京競馬8レース=J・GⅡ京都ハイジャンプ(芝3900メートル)でマーニ(牡5・鮫島厩舎)に乗り、見事に勝利。ラストランで自身の重賞初Vという最高の花道を飾ってみせた。

道中は終始絶好の3、4番手。飛越もばっちり決めて最後の3コーナーではすでに先頭へ。直線に入ってもその手応えは衰えず、2着トラストに4馬身差をつける完勝だった。三津谷騎手はゴールで右手を大きく振り上げ、最初で最後のガッツポーズを格好良く決めた。

「1周目を回ったところで距離は持つと思った。追いだしてからしっかりと反応してくれた」と当人。ラスト騎乗で人馬ともに重賞初Vというド派手な花道に、「(騎手を)辞めるのをやめようかな」と冗談が飛び出したほどだった。場内のファンからは直線入り口あたりから早くも大歓声が起こる劇的なレースとなった。

今月21日からは川村厩舎で調教助手へ転身する三津谷騎手。「助手になるけど、マーニはずっと応援していきたいです」と、最後にして最高のパートナーに感謝していた。

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