三塁打で激走後〝大の字〟になった鷹・柳田にハム党もねぎらいの拍手

三塁へ激走するソフトバンク・柳田

チームの垣根を越えて愛される男が球場を沸かせた。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が15日の日本ハム戦(札幌ドーム)で今季初の三塁打を放ち、激走を見せた。

5回の先頭で迎えた第3打席。厳しい内角攻めに屈せず、7球目の真っすぐを強振して右翼線に弾き返すと、一気にギアを上げた。大きなストライドで駆けると、あっという間に三塁に到達。

〝永遠の野球小僧〟は愛嬌たっぷりに、滑り込んだ三塁ベース上で〝大の字〟になって一休み。これには敵味方関係なく、札幌ドームに詰めかけた野球ファンから温かい拍手が送られた。

走攻守揃った球界屈指の5ツールプレーヤーはこの日、隙のない走塁でチームを鼓舞。二死から3得点した3回は、四球で出塁後に捕逸を見逃さず二塁を陥れた。そこから相手先発バーヘイゲンのリズムが崩れ、KOに追い込んだ。

5試合連続でドッシリと「鷹の4番」に座った主砲が、抑えきれない存在感を放っている。

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