バルサのサッカーが変わる? ハーランド獲得失敗の〝保険〟で21歳長身FWに照準

イサク(右)にも照準(ロイター)

スペイン1部バルセロナが〝保険〟をかけ始めた。スペイン紙「マルカ」はバルセロナが獲得を目指すノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の獲得がかなわなかった場合に、レアル・ソシエダードのFWアレクサンデル・イサク(21)に方針転換する可能性があると報じた。

今季は欧州チャンピオンズリーグ(CL)で衝撃的な16強敗退を喫し、国内リーグ戦もV逸が濃厚。来季の巻き返しに向けてFWリオネル・メッシ(33)の契約延長交渉を進める一方で、ハーランドの獲得で攻撃力アップをもくろんでいる。

だがハーランドが他にもレアル・マドリードやイングランドのマンチェスター・ユナイテッドなどからも狙われていることに加え、1億5000万ユーロ(約199億円)にものぼる移籍金の捻出が容易ではないため、マネーゲームで太刀打ちできない恐れもある。

そこで、以前から注目していたイサクの獲得を視野に入れ始めた。イサクは今季リーグ戦で14得点を挙げる活躍。移籍金も高くて3000万ユーロ(約40億円)で済むが、同紙ではさらにディスカウントできるとの見立てだ。

ハーランドからイサクへの方針転換は節操がないようにも映るが、2人には「長身」という共通点がある。194センチのハーランドに対し、イサクは190センチ。もともとがパスサッカー志向のチームだが、今季の欧州戦線では高さとパワーで見劣るシーンも少なくなく、クラブ幹部が空中戦で勝てるFWを補強したい考えが見える。

名門の補強プランは「サッカースタイルの転換」という重要なテーマをあぶり出すことにもなった。

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