生育順調 五島で葉タバコの収穫 始まる

収穫が始まった葉タバコ=五島市下崎山町

 長崎県内有数の葉タバコの産地、五島市で今年の収穫が始まった。天候に恵まれ順調に育っているという。7月まで続く。
 西九州たばこ耕作組合によると、五島市では44戸が計90ヘクタールで栽培しており、県内では島原半島に次ぐ産地。今年は比較的温かく、収穫が1週間ほど早まったという。収穫後は、市内の施設などで乾燥させた後、熊本県内の日本たばこ産業(JT)の工場に出荷される。
 同市下崎山町の道脇実喜夫さん(49)の畑では、両親や長男ら3世代で収穫。作業車に乗って、根元から一枚ずつ手際良く摘み取っていった。道脇さんは「品質は良い。長雨や台風被害がなければ、10アール当たり253キロの目標収量を達成できそう」と話した。

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