“ソウルの皇帝”テンプテーションズが60周年を記念した1年に及ぶキャンペーンを発表

Photo: David Redfern/Redferns

モータウンを代表するグループであり、グラミー賞アーティスト、“ソウルの皇帝”との異名を持つテンプテーションズ(The Temptations)の60周年を記念した1年間に及ぶキャンペーンの開始が発表された。様々なメディアでのイベントやリリースを通して、テンプテーションズの偉大な遺産や影響力が紹介される予定だ。

今回の60周年は、1961年5月15日に、オーティス・ウィリアムス、ポール・ウィリアムス、エディ・ケンドリックス、メルビン・フランクリン、エルブリッジ・”アル”・ブライアントのラインナップでモータウンと最初の契約を結んだことを記念したものだ。

60周年記念キャンペーンは、来年の2022年6月まで実施され、現存するオリジナルメンバーのオーティス・ウィリアムスを中心とした現編成のテンプテーションズのメンバーによる国内外でのコンサートツアー、アニバーサリーアルバムの発売、新しいビデオシリーズの制作など、さまざまなことが予定されている。

また、10月30日のオーティスの80歳の誕生日に合わせて、10月16日から彼らを描いたブロードウェイミュージカル『Ain’t Too Proud: The Life and Times of the Temptations』の再演も決定した。

オーティス・ウィリアムスは次のように語っています。

「私は、マネージャーであり、親愛なるブラザーでもあるシェリー・バーガーや、テンプテーションズという兄弟たちと一緒にこの旅を行うことができて、とても幸せでした。今やクラシック・ラインナップの最後の一人になってしまったのは、時に難しいこともありますが、神が私をここに残したのには理由があります。それは、私たちがデトロイトの2階建ての家、通称ヒッツビルUSA(モータウン)で始めた素晴らしい音楽を、新しい世代のファンと共有し続けるためです」

「音楽は世界共通の言語であり、私たちの音楽が人々に喜びや安らぎ、そして時には希望をもたらしてきたことを知っています。それが私たちの地球上での大きな目的であったことを心から願っています。私の人生の中で最も素晴らしい瞬間は、世界中のさまざまな職業の数えきれないファンの皆さんが、私たちの曲を聴いて集まってきてくれたのを見たことです」

「私のキャリアの中でこのような節目を迎えることは、必ずしも容易なことではありませんでしたが、ファンの皆さんが常に一歩一歩支えてくださっていることに感謝しています。今年の夏の終わりには、再びツアーを行う予定です。私と私のブラザー、ロン・タイソンとテリー・ウィークスは、それぞれ過去38年間と24年間テンプテーションズを支えてくれましたが、ウィリー・グリーン・ジュニアとマリオ・コービーノも、この特別な記念日を皆さんと共有できることを楽しみにしています」

彼らが所属するレーベル、UMe社の社長兼CEOであるブルース・レスニコフ氏はこう付け加える。

「テンプテーションズの20世紀から21世紀にかけての進化は、我々の世代における最も偉大なアメリカ音楽の物語の一つです。彼らは業界で最も伝説的なアーティストの一つであり、スーパースターになるまでの彼らの急成長は、すべての予想を超え、アメリカと世界の音楽史の流れを変えたのです」

「グループの遺産、芸術性、優れた音楽だけでなく、クラシックグループの現残する唯一のメンバーであるオーティス・ウィリアムスが、今日もファンのために聖火を灯し続けていることを認められるのは、非常に名誉なことです」

そして長年テンプテーションズのマネージャーを務めてきたシェリー・バーガー氏は、次のように述べています。

「これは画期的な瞬間です。私たちと一緒にこの旅をしてくれたブルース・レスニコフ氏の長年にわたる揺るぎないサポートに感謝したいと思います。テンプテーションズ、そして特にオーティスとの先駆的な経験は、60年経った今でも爽快でやりがいのあるものです」

「テンプテーションズのような才能豊かなグループと仕事ができたことで、私はすぐに、自分が世界の音楽エンタテインメントの中心にいることを実感しました。テンプテーションズの進化の過程で共に歩んだ旅路は、今も昔も忘れがたい経験の宝庫です。テンプテーションズの音楽は時代を超越しており、オーティスの粘り強さ、天才性、そしてビジョンは、初期の頃からグループの中心にあり続けている接着剤のようなものなのです」

Written By Paul Sexton

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