通路を抜けると、そこは思い出のホテルだった 「ベル・エポックでもう一度」本編映像公開

6月12日に劇場公開される、輝かしき日々の再体験に夢中になった男を描くヒューマンドラマ「ベル・エポックでもう一度」から、主人公のヴィクトルが戻りたい過去を再現したセットを訪れるシーン。

公開された本編映像では、戻りたい過去を映画撮影セットに再現する体験型エンターテインメントサービス<タイムトラベルサービス>を味わうことになった主人公のヴィクトルが、1974年5月16日のフランス・リヨンのセットへとやって来るシーン。当時の参考資料としてイラストを見せて念入りに下準備に協力していたヴィクトル。期待と不安が入り混じったような表情で薄暗い通路を抜けると、そこには今はなき思い出のホテルがある。ヴィクトルは、「このホテルは80年代に廃業した。まるで本物だ」と、完璧に再現された70年代当時の街並みや衣装に感動の言葉をもらす。

ニコラ・ブドス監督は、「ヴィクトルは、最初は過ぎ去った日々へのノスタルジアだけを抱えているけれど、やがて天職を見つけ、恋に落ち、楽しく過ごしていた魅力的な自分を取り戻そうとするうちに、今の時代と向き合う強さを見いだす」と、過去への旅とヴィクトルのキャラクターについて語っている。

「ベル・エポックでもう一度」は、フランス最高峰の賞であるセザール賞で3部門受賞と8部門ノミネートも果たした作品。主人公のヴィクトルを演じるのは、「愛と宿命の泉」などで知られるダニエル・オートゥイユ。妻のマリアンヌはファニー・アルダンが演じている。監督・脚本・音楽は、「タイピスト!」などに俳優として出演し、本作が監督2作目となるニコラ・ブドスが務めている。

【作品情報】
ベル・エポックでもう一度
2021年6月12日、シネスイッチ銀座ほか公開
配給:キノフィルムズ
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